若冲と応挙

京都市上京区にございます相国寺承天閣美術館で開催されている「若冲と応挙」の展覧会に行ってきました。

第1展示室は、若冲作の「釈迦三尊像三幅」とコロタイプ印刷により精密に復元された「動植綵絵三十幅」が三方の壁に所狭しと展示され、どちらの作品も動植物が緻密に、色鮮やかで、生き生きと描かれております。一度にこれほどの大作が見られて幸せでした!

第2展示室に展示されている、応挙の七難七福図は、滋賀県にある円満院の祐常法親王が依頼したもので、下絵から完成した大作絵巻が展示されていました。第1巻天災では、地震や洪水、落雷に震えおののく人々が描かれており、第2巻人災では、強盗に身ぐるみを剝がされたり、殺されたり、見るのが辛くなるような様子が描かれています。第三巻福では、花見を楽しむ人々の表情が描かれているので、ほっとしました。こちらの作品には、経典の中の一説を現実的に描くことで、仏神への信仰心と善行を説き進めるために制作された絵巻とのことです。若冲も応挙も素晴らしいですね!

こちらの展覧会は、11月12日㈰までがⅠ期、11月19日㈰から来年1月28日㈰までがⅡ期を開催されています。相国寺の庭園には、カエデやイロハモミジ、イチョウなどが植えられておりますので、紅葉の時期に行かれてはいかがでしょう?